調剤薬局事務の雇用形態と給料

調剤薬局事務は雇用形態も正社員、派遣、パートなどがあり、 就職先も大きな大学病院の門前薬局から町の小さな薬局までありますし、地方と都市部によっても違いがあり、一概に給料がいくら位とは言えません。
ここでは日本医療労働組合連合会の調査をもとに平均的な金額で紹介します。
正社員の場合の給料
調剤薬局事務の正社員の給料は平均で15万円程度。正社員は社会保険、賞与、有給休暇、福利厚生という点で魅力的です。一般の事務職と比べたら多少安いのですが、女性にとって働きやすい利点はたくさんあります。調剤薬局事務の給料の特徴は年齢が上がるにつれ学歴による給料の差がなくなる点です。現場ではやはり経験が重要視されてるのですね。
初任給 | 35歳モデル | 50歳モデル | |
高卒 | 157,313円 | 261,348円 | 342,487円 |
大卒 | 182,560円 | 269,682円 | 355,570円 |
日本医療労働組合連合会、賃金労働時間等実態調査より
派遣
派遣社員の場合、一般的には時給計算になり、正社員のように賞与が与えられないことがほとんどです。
経験や資格によって給料は変わってきますが、派遣の医療事務員の時給の相場はおよそ1200円前後です。もちろん給与が良い機関では1500円以上をもらえる場合もあります。
派遣には紹介予定派遣という制度もあり、派遣先と派遣スタッフが合意すれば派遣先で正社員として働ける制度などもあります。派遣社員のメリットとしては勤務先が選べる事や残業や休日出勤が少ない事、人間関係のトラブルがあった場合も職場を変えられる、などが挙げられます。
パート
調剤薬局事務のパートタイマーの場合は派遣社員と比較すると時給は低いです。時給の相場は日本医療労働組合連合会、賃金労働時間等実態調査によると全国平均で890円程度です。調べる年度によっても30円前後ちがったり、都市部と地方での差もありますので他の職業のパートタイマーとさほど変わりないと言えます。
しかしこれも経験や資格があれば時給アップにもつながるので、いずれの場合も資格と経験はあった方がいいと言えるでしょう。
パートタイマーのメリットは時間の融通が利く点です。子育て中の方、家事のある主婦の方にとっては最大の魅力です。調剤薬局の多くは午前と午後の間に長い休憩を入れ分けて運営しているため、どちらかで働いてもうというケースが多いようです。子育てがひと段落してフルタイムに移るというような方も多いようです。現在では一定条件を満たしてる場合パートタイマーでも社会保険や厚生年金への加入が認められてます。
調剤薬局事務の資格が主婦に人気の理由

将来子供が大きくなったら自分も働きたい、という主婦の方に抜群の人気を誇る、調剤薬局事務の資格。
調剤薬局事務、なんていう響きからは、難しいことを勉強知るのだろうと連想される方もいらっしゃるかもしれませんが、ふたを開けてみると意外と簡単に取得できる資格であることなどがわかってくるかと思います。
ここでは、なぜ調剤薬局事務の仕事が、主婦の方に人気なのかをご紹介してみましょう。
勉強の範囲が狭い
子育て中の忙しい主婦にうれしい点、さらには勉強が苦手、勉強はしばらくしていなかったという主婦の方にとってもうれしい点が、調剤薬局事務であれば、試験で扱う分野はたったの「薬剤」のみ。そう、ピンポイントなのです!
そのため、集中して勉強することで、資格勉強がしやすいのです。
医療事務を目指したかったけれど、時間が取れない、勉強に自信がない、そんな方には、調剤薬局事務の資格がお勧めです。
丸暗記不要

実は、調剤薬局事務の試験は、試験中でもテキストを見ながら受験できるのです。 というのも、調剤薬局事務の仕事はもともと資料を見ながら行うものだからなのですが、テキストを見ながら受験できるため、暗記などが不要で、丸暗記が苦手な方でも気楽に勉強を進めることができます。
もちろん、難易度もそこまで高くないので、短期間で確実に取得できる資格、ともいえるのです。
試験が在宅で受けられる!
一定の条件はあるものの、調剤薬局事務の試験は、在宅受験ができてしまいます。郵送で送られてきた問題に解答を書き込み、既定の日数以内に返送するだけ。生まれたての赤ちゃんがいるお母さんでも、受験ができるのです。
小さなお子さんを預けることが困難、事情で外出しにくいといった状況の方でも、簡単に試験を受けることができるため、お勧めです。